前書き
久しぶりにきました。Twitter/Xは治安が悪くなってきたので旧来のSNSとしての活動はMisskey.ioにだいぶ移行していたのだけど、医療ネタとの親和性は低いので医療ネタのつぶやきはNoteかはてなブログで行おうと考えました。
かつ、医療ネタのインプット・アウトプット不足が最近目立つので読んだ文献や資料の感想やメモをブログに投稿してみることにしました。
全然はてブ慣れてないし、今後Noteに移行したりする可能性もあるけど、読んでる人がいないうちにトライしてみようかなと思います。
本題
Shin HS, Yang B, Kim SR, Kim HS, Shin KS, Shin YM. Disseminated nontuberculous mycobacteria infection in an immunocompetent host: A case report. Medicine (Baltimore). 2023 Jan 6;102(1):e32416. doi: 10.1097/MD.0000000000032416. PMID: 36607850; PMCID: PMC9829286.
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・韓国の忠北大学病院の症例報告。敗血症で入院し、PICCが留置された状態で退院した64歳女性。再度病状悪化し入院、7日目でRGM菌血症が判明→肺病変・皮疹からM. massirienseによる播種性NTM症と診断した。
・ICU入院後に皮膚病変が出現し、生検でNTM症の診断になった。播種性NTM症の進行は思ったより早いことに注意が必要。
・この患者は特に免疫不全の背景はないようだ。PICCのみが菌血症のリスク因子であり、血流感染を来たしうるデバイスのある患者では特に注意が必要である。
・薬剤感受性の把握はやはり重要であるが、本症例では入院31日後にantibiogramがわかったため、そこまでどうしのぐかは結局ある程度経験がものをいうところではある。